100万回生きて100万回死んでやっとわかった不滅のこと
押入れの中の探し物をしていたら
ダンボール箱から
1冊の絵本が現れました✨
グラフィックデザイナーとして
本の装幀や雑誌ページのレイアウトを
していた頃、担当編集者さんから
「あなた酒好きの猫好きよね?」
なぜ「酒好き」が前置詞のように
くっつくのかは置いといてw
そう言って渡してくれたのが
この絵本でした
『100万回生きたねこ』
絵本の中でも
大・大・大・大ロングセラー🌟
佐野洋子さんの作品です
読んですぐに
子どもはどう理解するのだろう?
深いメッセージのこもった絵本だ
と思いました
主人公は立派なとらねこです
人間のペットとして生きたねこでした
ある時は王様のねこ
ある時は船乗りの
またある時は泥棒の
女の子のねこだったり
おばあさんのねこだったりしました
ねこはいつもあっけなく死にます
飼い主は悲しくて泣きます
でもねこは泣きません
100万回死んで100万回生きた猫は
100万年の間に100万人の人に
愛されたねこです
けれどもねこは
いつの時代も飼い主のことが大嫌いなのです
そして死ぬことなんか
ちっとも怖くないし悲しくないのでした
そんな感じで
淡々とストーリーは進みます
子供の絵本にしては
「死」が題材になっているので
あまり愉快じゃないですね
死ぬということすら
わからない観念を
絵本を通して知るわけですから
読み聞かせするお母さんも
どう伝えるか難かしいだろうなぁと
想像しました
あるとき とらねこは
誰の猫でもなく
自分のことが大好きな
ナルシスト野良猫になるんですw
周囲のオス猫からは一目置かれ
メス猫からはモテモテ💕
自慢話をしまくり
みつぎ物をもらいます💝
しかし、1匹だけ
とらねこに見向きもしない
しろねこがいました
彼女の静かな佇まいは
彼にとって女神のように
映ったかもしれません
はじめて
ずっとそばにいたいと
思える存在に出会ったのです
子ねこが生まれます
幸せな生活を送りますが
やがて
しろねこはひっそり
死んでしまいます
号泣するとらねこ
100万回泣いて泣いて
やがて泣き止み
そしてしろねこの隣で
動かなくなります
ダバ〜😭
何度読み返してもやっぱり
目頭が熱くなって胸が苦しくなりました
しろねこは
しあわせだったに違いありません
悲しい以上に
愛という大切な感情を知ったら
別れは必ずあるんだね
それをしっかり受け入れられた時
とらねこも旅立ちました
よかったね😇の涙です
しろねこを失って
初めて泣けた
とらねこの気持ち
想像できますか?
最終ページをめくると
このお話のオチがあります✨
素敵なメッセージのこもった作品
是非みなさんも読んでみてくださいにゃ🐾
佐野洋子さんは
生前のインタビューで
「猫はすっごい孤独の目をしている
人間はああゆう目していない
そして孤独の目の方が綺麗ね」
とおっしゃってます
達観した猫の哲学を
猫の目を通して教えてくれる
彼女が生み出したこのお話は
不滅の愛を100万年
後世に伝え続けていくことでしょうね💕
今回は長くなっちゃったので
ワインのお話は
明日へと続きます〜🍷
ご縁に感謝💞
お読みいただきありがとうございました😊
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